東久留米市のボックス収集についてのページ  

ボックスの良いところと悪いところを考えよう
B ゴミを回収する側にとってのボックス収集
↓ 下の絵は1992年に作った東久留米のゴミ問題を考える冊子から
ボックスの問題点は20年前とあまり変わっていないので、補足する形で考えてみる


補足
●「収集車のゴミの上に乗って作業するのは大変不衛生で、車からの転落事故も起きた」というのは、当時の収集車が下のように、上が空いたコンテナにクレーンがついている形の車両であり、車体の上までボックスを吊り上げてボックスの底を開く方式だったために起きた事故である。下の写真は90年頃の不燃ごみの回収車。オレンジボックス(不燃ごみ)の収集は当時から外部委託で、民間業者による回収が行われている。1990年頃の幸町で回収車、よく写しておいた>自分
ゴミの上に、回収する作業員の一人が乗って回収作業をしていた。車体のゴミの上に作業員を乗せたままの収集車が街中を走っているのをよく見かけた。作業員はゴミを踏んで乗っていたのだ。
 ゴミ袋の中の焼き鳥の串で、収集作業員の足の甲が貫かれるという事故がおきたというのを、1990年頃、直営の方の清掃職員の方から伺った。ショックだった。
■収集拒否とは
ボックスは入れてしまえば中が見えないので、分別を守らない人もいる。
事業系ごみとして処理されなければいけないゴミがボックスに入っていても、可燃のボックスに不燃物がはいっていても、その逆でも、ボックス収集では、ボックスに入れられたものについては、基本、収集拒否が出来ない。(グリーンボックスに入っていた不燃やプラ他をそこから取り出してボックスの前に放置してくるわけにはいかない)

分別が守られずに出されたゴミに対して、パッカー車による袋収集の場合は収集拒否が出来る(一応)。
分別のないものが出されたときに収集員が収集拒否して置いてくる。すると、住民から「なんで回収しないんだ!」と清掃課に苦情の電話がかかってくる。そのとき、清掃行政の課が「不燃ごみは不燃の日に、可燃ごみは可燃の日にださなければ収集できません」と、いい意味で住民とケンカ、じゃなかった住民への指導が出来るのが、よい清掃行政のあり方なのだと私は思う。しかし、ボックス収集ではそれは難しい。

1990年頃の不法投棄 浅間町 当時は「清掃課」でした。
放置された洗濯機と自転車
洗濯機に「粗大ゴミは家の前に置き、市役所に連絡の上で処分してください 清掃課」という張り紙がされている。
当時は粗大ゴミの収集は無料だったがわざわざボックスの脇まで持ってきて放置する人がいる。

標識に「浅間通り」と書かれている。

フタがなくなったオレンジボックスの向こうにグリーンボックス。手前に放置自転車。
■ほんとうに収集拒否するには
分別が守られずに出されているゴミを不法投棄という。
2012年現在、不法投棄ブツにはゴミ収集員さんにより赤いシールが貼られるが、2週間くらい置いておかれたあと、ゴミ対策課が回収する。

ボックスゴミ置き場が不法投棄の呼び水になる。
戸別収集の場合、管理する人のいないゴミ置き場をなくすことになり、不法投棄を減らせるのではなかろうか。
資料  1990年のボックス収集車(可燃・直営)

コンテナと運転席の間にクレーンがついている。

かっこいー
青い色のボックスで「燃やせるゴミ専用容器 S61−9」と書いてある。
90年の写真なので、作られて4年目くらいのボックスだろう。


クレーンの横に積んであるダンボールについて
1990年頃は、ボックスに入っていたダンボールで取り出せるものを清掃課の職員が自主的にゴミから分けて載せておき、八幡町の清掃課に持って行き取りおいて、古紙回収業者を頼んで、清掃課のトイレットペーパーなどに代えるなどの自主的な努力をされていた。

この後、オレンジボックスをなくして不燃ゴミ(プラ含む)を袋収集に、ビンと缶の分別収集をはじめた1992年頃に、ボックスと袋収集を兼用できる車体の導入が進み、ボックスを吊り下げる高さは少し低くなったはず。同時に、ボックスを吊り下げてから降ろすまでの時間や危険も少し軽減されたはず。

 2012年11月13日 可燃ゴミ用のグリーンボックスの収集車
携帯でとって編集した2012の収集車



ボックス収集は袋収集に比べて人手が二人でよい。
・・・ ボックス 袋収集
収集拒否 出来ない 出来る
収集にあたる人数    2人
人件費が安い
 3人
人件費が高い
衛生的 - -
重労働 - -
危険 - -
収集量 クレーンがある分だけ
ゴミが積めない

袋収集に比べて、ボックス収集の場合は収集する人がゴミに直接手を触れることがないから衛生的で、重いゴミ袋を持ち上げる必要もないので腰を痛めることもない、はずだった。
しかし、1990年頃に伺った清掃課の方々のお話では、ボックス収集は危険、汚い、きついの三拍子だった。これはゴミを出す側のマナーの悪さが収集する人にのしかかっていたことに他ならない。
参照
1992年にボックス収集の問題について作った冊子の目次に行く

2頁目(ボックス収集の怪) 3頁目(ボックスを清掃車に開けるとホコリが舞うのは何故かQA)
4頁目(ボックスがゴミであふれているのはなぜ?) 
5頁目(近頃、東久留米で粗大ゴミの不法投棄が増えた理由は?)

6頁目(収集する人が困っている物)  7頁目(ボックスにかかる費用)

2012年現在はどうだろか。


東久留米市のボックス収集とゴミ問題を考えるページ(途中) 目次 

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